「あっ・・・、駄目っ・・・・・・!イくぅっ・・・」
「サンジっ・・・」
「あっ、あぁっ・・・・・・!!!」
ぴゅくんとサンジの先端から、白い体液が放たれた。
そのすぐ後に。
「くっ・・・!」
ゾロの熱が、サンジの中に放たれた。
「あっ、あぁ――――――っ!!!」
突如叫びだしたサンジに、ゾロが不思議そうな顔を向ける。
「・・・・・・どうした?」
「おっ、お前っ!!中出ししたなっ!?」
君の温度
「はあ?」
「もっ、抜けっ!!クソ野郎っ!!」
腰にしがみついていた脚で、サンジは器用にゾロの背中を蹴りつけてくる。
訳がわからないまま、言われた通り自身をサンジの中から抜く。
その途端。
「んっ・・・!」
こぽっとゾロの体液が、サンジの中から溢れてきた。
それはとても卑猥で、またゾロは熱くなりそうになる。
だけど。
「馬鹿馬鹿馬鹿っ!!!」
サンジの口から飛び出してきたのは、なんとも可愛くない台詞。
「あぁ?」
「なんで中出しするんだよっ!!」
「なんでって・・・、言われてもなぁ」
「お前、俺がどんだけ大変かわかってねえだろっ!!」
えっちの後。
ゾロは大抵、そのまま眠ってしまう事が多い。
おかげでサンジは、1人気だるい身体を叱咤して風呂場へ向かう。
そして1人で処理をする。
「いっつもいっつも、先に寝やがって!!」
「・・・んだよ。たまには処理してやってんだろうが」
「〜〜〜っ!!お前がしたら、そんだけじゃすまねえだろうがっ!!!」
たまにゾロが綺麗にしてくれると思ったら。
綺麗にするだけじゃ飽き足らず、第2ラウンドへ突入するのだ。
「仕方ねえだろうが・・・」
自分はサンジに惚れているのだ。
惚れている相手の淫らなトコロを見て欲情しないなんて、不能か病気かだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・も、いい」
長い長い溜め息をつくと、サンジはシーツを纏い風呂場へ向かう。
「おい、待てよ。連れてって・・・」
「いいっ!くんなっ!」
びしっときつく言われて、ゾロは仕方なくその場に留まる。
そして扉を開けようと、ノブに手をかけたサンジがじろりとこっちを睨んだ。
「サンジ?」
「・・・・・・・・・・・・中出ししねえって約束するまで、えっち禁止」
「なっ・・・!?」
「どうしてもしてえってんなら、ちゃんとゴム用意して来い!いいなっ!?」
「ちょっ・・・」
慌ててサンジを追おうとするゾロの目の前で、無情にも扉は閉められた。
しばし呆然とするゾロ。
「ゴム・・・?んなもん、持ってねえぞ〜?」
初めて結ばれてから、一度もゴムなんて使った事はなかった。
それなのに今になって、中出しするななんて・・・。
しかも次の島に着くには、後1週間はあるとナミが言っていた。
「〜〜〜マジかよぉ・・・・・・・・・」
深夜の部屋で、1人頭を抱える未来の大剣豪であった。
「・・・・・・・・・・・・・・・言い過ぎたかなぁ」
湯につかりながら、サンジはさっきの言葉を思い出していた。
『えっち禁止』
「でもなぁ、やっぱしんどいしなぁ」
確かに中で出されると面倒くさいのだが。
一番深いトコロで、ゾロの熱を感じられるのも事実で。
「む〜・・・・・・・・・」
ぶくぶくと湯に沈みながら。
「・・・・・・・・・・・・ゾロが悪いんだもん」
いっつも1人で寝てしまって、それがサンジをどんなに淋しくさせているかなんて。
きっとゾロにはわかっていない。
情事の後だからこそ、いつも以上に優しくして欲しい。
サンジが望むのは。
きちんと処理をしてもらって、仲良くお風呂に入って。
2人で仲良く眠る事。
そうしてくれれば、中出ししても構わないのに。
「馬鹿ゾロぉ・・・・・・」
翌日の夜。
サンジがいつものように片づけをしていると、後ろからいきなり抱きしめられた。
「っ!?」
落としそうになった皿をどうにか受け止めて、顔だけを後ろに向ける。
その途端、くちづけられてしまった。
「うっ、ふぅっ・・・、んん〜〜〜!!!」
滑り込んでくる舌に酔いそうになったが、どうにか気持ちを奮い立たせて。
サンジは思い切り、後ろ蹴りを放った。
「うおっ!?」
「っ〜〜〜!!何しやがるっ、このエロ剣士っ!!!」
犯人は当然ゾロ。
「何しやがるはこっちの台詞だっ!!」
「あぁっ!?いきなり後ろから襲っといて、なんだよっ!!」
「てめぇは『セックス禁止』とは言ったが、『キス禁止』とは言ってねえだろうが」
「そ、そりゃそうだけど・・・・・・」
ゾロの言葉に、サンジはつい俯いてしまって。
ゾロの唇がにやりと歪んだ事に気付かなかった。
「サンジ」
「っ!!」
いつの間にか、ゾロとサンジの距離はなくなっていて。
すぐ目の前にゾロがいた。
「ゾっ」
「お前に触れてえんだ・・・・・・。お前を感じたい」
酷く色気のある低い声で囁かれて、サンジの体温が上昇する。
「ば、馬鹿っ!な、何言って・・・!!」
「セックスが駄目でも・・・・・・・・・、キスくらいさせてくれよ?」
そうお伺いを立てたくせに、ゾロはサンジの返事を聞く前にくちづけた。
「んぁっ、んふっ・・・」
息もつけないくらい、激しいキス。
ゾロの柔らかい舌が潜り込んできて、口の中の性感帯を刺激する。
上顎や歯の付け根、頬の内側。
器用に動くゾロの舌がきゅっとサンジのソレを絡めとり、ちゅうっと強く吸い上げる。
「んんっ・・・!」
折れそうになる脚を、ゾロに必死にしがみつく事でどうにか耐える。
その間もゾロのキスは続いて。
(や、やばい・・・・・・かもっ)
このままではえっちになだれ込んでしまうっ!
力の入らない手で、サンジはゾロを押し返す。
「サンジ?」
酷く優しげな瞳に、揺らぎそうな気持ちを抑えて。
「ちゅ、ちゅーも駄目っ!」
「あぁっ!?」
「ゴム用意するまで、ちゅーもしちゃ駄目っ!!」
『キスで酔わせてこのままv』というゾロの目論見が、がらがらと音をたてて崩れていく。
目の前のゾロが『がぼーん』となっているけど、サンジはもう一度ゾロに言い聞かせるように言った。
「ちゅーもぎゅってするのもえ、えっちも!全部駄目っ!!」
顔を真っ赤にしながら怒鳴るサンジは、とってもとっても可愛かったのだが。
今のゾロには見えていなくて。
頭の中でサンジの言葉が何度も反芻する。
(て事は・・・・・・・・・、ゴム用意するまでサンジには、指一本触れれねえって事かよ・・・)
ゾロはぐっと拳を握ると、がんっと壁を殴りつけた。
「っ・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかったよ」
ようやくそれだけ言うと、ゾロはキッチンを出て行ってしまった。
1人残されたサンジは、ぎゅうっとエプロンの裾を握り締め。
「・・・・・・んだよ。なんでてめえが怒るんだよっ・・・・・・・・・」
ぽたりと床に落ちる雫。
「馬鹿ゾロっ・・・・・・・・・」
次の日のゴーイングメリー号の食卓は、酷く重苦しい空気に包まれていた。
ゾロは朝から、いつも以上にむすっとした顔。
サンジは目尻を少し赤くして、無理に笑顔を作っているのが嫌でもわかる。
(あいつら、また喧嘩したのかぁ)
(可哀想・・・。サンジくん、またゾロに泣かされちゃったのね・・・)
(カヤ〜。俺は負けねえぞ〜)
(どうしたんだろ?ゾロもサンジも変だぞ?)
(あらあら・・・。相変わらず、意地っ張りね)
クルーの面々がそんな事を考えてるとも知らず。
「ナミさ〜んvロビンちゃ〜んvミルクティーをどうぞ〜vvv」
「んんっ。ありがと、サンジくん」
「ありがとう、コックさん」
いつもと同じように、2人にカップを差し出すが。
『がちゃんっ』
カップは2人の手に渡る前に、床に落ちてしまった。
「す、すいませんっ」
サンジらしからぬ失態。
慌てて破片を拾い集めようとして手を伸ばす。
(あっ、馬鹿っ・・・!!)
ゾロがそう思った時には、もう遅かった。
「痛っ・・・!!」
「やだっ!サンジくん、大丈夫?」
見ればサンジの白い指先から、赤い血がつうっと流れてきた。
「だ、大丈夫ですっ。掠り傷ですからっ」
「何言ってんの!血が出てるじゃないっ!チョッパー、手当てしてあげて」
「うんっ。サンジ、部屋に行こう?」
「・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
しょぼんと肩を落としたサンジは、チョッパーに付き添われて部屋に行ってしまった。
その淋しげな背中を見送った後、ナミの視線はゾロに向けられる。
「ゾ〜ロ〜?ちょーっと話があるんだけどぉ」
「俺はねえ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロビン!」
「了解、航海士さん」
ロビンが微笑を浮かべた後。
「うおっ!?」
背中から咲いたロビンの腕に、ゾロは動きを封じられる。
「おいこらっ!!離しやがれっ!!!」
「ごめんなさいね、剣士さん。航海士さんには逆らえないの」
「さっ、行くわよ!」
「こらっ、ナミ!!離しやがれっ!!!」
ロビンに腕を封じられ、ナミに襟首を掴まれて。
ゾロは引きずられるままにキッチンから連れ出された。
「・・・・・・・・・ナミって怖えよなぁ」
キッチンに残されたウソップの口から、ぼそりと零れた呟き。
「ほーか?ナミは可愛いぞ〜」
口一杯に料理を頬張りながらも惚気るのは、無敵の船長・ルフィ。
「はぁ〜・・・。逢いてえなぁ、カヤに・・・・・・」
2組のバカップルにあてられる、遠距離恋愛の狙撃手の苦悩は続く。
「で?何が原因で、サンジくんは泣いてるのかしら?」
「・・・・・・・・・・・・お前にゃ関係ねえ」
『がごっ』
「ってーな!!何しやがるっ!!!」
「関係なくないわよっ!!大事な仲間なんだからっ!!」
ナミの言葉にゾロは言葉を噤む。
「さあ、言いなさい!・・・・・・・・・あんな辛そうなサンジくん、見たくないわ」
自分が悩んでいた時に、いつもサンジは包んでくれた。
それはルフィとは違った包み方で。
サンジには肉親に近い情がある。
だから、彼が辛い時は力になりたいとナミは思っていた。
そんなナミの気持ちがわかったゾロは、仕方なく口を開いた。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「そーゆー訳だ」
ゾロが全て話し終わった頃。
ナミは酷く呆れ顔、ロビンは相変わらず微笑を浮かべ。
「ふふっ。可愛いわね、あなた達って」
「ただのバカップルよ・・・・・・・・・」
ナミは盛大な溜め息をつくと、鏡台の引出しから何かを取り出し、ゾロに投げた。
ゾロの手の中に落ちたのは、縁がぎざぎざした正方形の包み。
「おい、これ・・・・・・」
「あげるわよ。さっさと仲直りしてちょうだい」
「いや、そうじゃなくて・・・・・・」
「何よ」
「なんでお前が、んなもん持ってんだ?」
「っ!!!!!」
素朴な疑問を口にしたら、ナミは一瞬で赤くなった。
「あっ、あんたには関係ないでしょ!さっさと行きなさいよっ!!」
「痛っ!わかったから蹴るなっ!!」
ナミに思い切り蹴飛ばされ、ゾロは慌てて部屋から出て行った。
「ふふふっ」
「ロビン・・・、笑わないでくれる?」
「あら、ごめんなさい。あれって船長さんのでしょ?」
「〜〜〜っ、あんたって本当意地悪っ・・・!」
「お互い様よ」
ナミに蹴飛ばされた腰をさすりながら甲板に出ると、手当てを終えたチョッパーがいた。
「あっ、ゾロ」
「クソコックの手当て、終わったのか?」
「うん。傷も浅かったから大丈夫だよ」
「そっか」
ぽんぽんっと帽子を撫でてやると、じぃっとチョッパーが見上げてくる。
その視線に気付いたゾロは、目線を合わせるため身を屈める。
「どうした?」
「あ、あのな・・・」
「うん?」
「俺な、サンジもゾロも大好きだから・・・、喧嘩して欲しくない」
「・・・・・・」
チョッパーにまで心配をかけたかと思うと、少々自分が情けなくなる。
(俺が一番ガキか・・・・・・)
「ゾ、ゾロ・・・?」
何も言わないゾロに、『怒ったのか?』という視線を向けてくる。
そんなチョッパーに優しく笑って、もう一度帽子を撫でる。
「大丈夫だ。心配かけて悪かったな」
「仲直りするの?」
「ああ。今から仲直りしてくるから・・・・・・・・・、しばらく部屋にはくんなよ?」
「わかった!」
にこにこ笑いながら歩くもこもこの背中に、少しだけ罪悪感を覚えて。
ゾロはサンジがいるだろう、自分達の部屋へ向かった。
「サンジ・・・・・・?」
そうっと扉を開くと、ベッドにうずくまったサンジがいた。
その背中が振り返ってもくれない事に、胸の奥がちくんと疼いた。
がしがしと大きな手で頭をかくと、ゾロはサンジの隣りに腰を落とした。
「・・・・・・・・・・・・」
「あー・・・、あのな」
「・・・」
顔が見たい。
「昨日は・・・・・・・・・悪かった」
「え・・・・・・?」
「昨日だけじゃなくて・・・・・・、いつも先に寝ちまってたし・・・」
やっと見せてくれた愛しい顔に、柔らかい笑みを向けて。
「お前が言うなら、ちゃんとゴムするし」
「馬鹿・・・」
やっと見せてくれた笑顔。
「ほれ」
「そっ、それ・・・・・・」
「コレあったら・・・・・・・・・、してもいいんだろ?」
「あ、んと・・・・・・・・・・・・」
顔を真っ赤にしながらもサンジはちゃんと頷いてくれた。
その細い身体を、逞しい腕の中に閉じ込めて。
「サンジ」
「ん・・・?」
「俺はセックスしてえからお前を好きなんじゃなくて、お前を好きだからセックスしてえんだ」
きちんと言っておきたかった。
昔の自分なら、処理の為だけに簡単に女を抱いてきた。
だけど今は。
もうサンジじゃないと勃たないし、サンジ以外を抱きたいとも思わない。
「ちゃんと覚えろよ?」
「馬鹿っ・・・!俺だって・・・、俺だってゾロだからだぞっ・・・!!」
ゾロじゃなければ、男になんか抱かれない。
ゾロだから抱かれたい。
「ゾロの方こそ・・・・・・、忘れちゃ駄目だぞ?」
「絶対忘れねえし」
2人で見つめ合って、小さく吹き出して。
唇が重なった。
「ふっ、はぁん・・・」
散々焦らすように全身を愛撫され、サンジの身体はすっかり朱に染まっていた。
それはたまらなく扇情的。
「ゾ、ロ・・・・・・!も、してぇっ・・・?」
「ん」
限界なのはゾロとて同じ事。
「コレ・・・・・・、つけるからな?もうちょっと待てよ」
ぴり・・・と歯で包みを破る様が、何故だかかっこよく見えて。
サンジはぽっと頬を染める。
そんな様子に微笑みながら、久しぶりに自身にソレをつける。
「サンジ」
「ゾロぉ・・・・・・」
ちゅっと小さなキスをして、ぐっとゾロが挿いった―――――――――はずだった。
「ひゃあっ!?」
「うおっ!?」
サンジはいきなり変な声を出して、ゾロの身体を押しやった。
そして2人して瞳をばちくりさせる。
「ど、どうした?」
「え、あ、えっと・・・・・・わかんない」
自分でもどうしてゾロを押し返したのか、よくわからなかった。
「・・・?変なヤツだな・・・。ま、可愛いけど」
「はっ、恥ずかしい事言うなっ!!」
「もういいから・・・・・・な?」
気持ちを改めて、ゾロはもう一度サンジの蕾に自身を宛がった。
そこから伝わるのは―――――――――無機質な温度。
一瞬でサンジは熱が引くのを感じた。
「やっ・・・、やだっ!!ゾロっ、やだぁっ!!!」
「サンジ?」
突然の激しい抵抗に、ゾロは呆気にとられる。
その間にサンジはゾロの下から抜け出して、ベッドヘッドまでずりあがる。
その瞳に浮かんでいるのは、怯えの涙。
「サンジ?どうした?何が怖い?」
「ふえっ、うえぇぇぇん〜」
大粒の涙を零しながら泣き出すサンジを、ゾロは優しく抱きしめた。
「泣いてるだけじゃわかんねえぞ?ん?」
「つっ・・・、冷たかったっ・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・冷たい?」
「なんか冷たくてっ・・・!!ゾロのじゃないみたいでっ・・・、俺怖くなってっ・・・!!」
切れ切れの言葉は、ちゃんとゾロの耳に届いた。
泣いてるサンジとは対照的に、緩んでしまってる頬。
(あ〜・・・・・・、たまらんっ)
あやすように背中を撫で、頬を伝う涙を唇で拭う。
「冷たかったか・・・・・・。じゃあどうする?しないでするか?」
「っ・・・!!」
こくこくと必死に頷くサンジ。
「だけどなぁ・・・」
「な、何・・・?」
「悪いが俺は、生でして中出ししねえようにするのには、正直自信がねえ」
「あ・・・・・・・・・。んとっ・・・・・・」
何かを考える仕草を見せた後、サンジはゾロに抱きついて。
「なっ、中出ししてもいいから・・・・・・!!ゾロのでしてっ・・・」
「うっし♪」
ものすご〜く嬉しそうな顔で、ゾロはサンジをベッドに転がす。
「サンジ、愛してるぜ」
「お願っ・・・。早くゾロのでっ・・・・・・・・・、あったかくして・・・?」
潤んだ青い瞳で、そんな可愛い事をお願いされたら。
「喜んで♪」
「あっ、あぁんっ・・・!!!」
ゾロは一気に自身を埋め込んで、身体の下のサンジを窺う。
「どだ・・・?」
「ん・・・vあったかぁい・・・・・・vvv」
蕩けた表情で笑うサンジは、もう可愛くて綺麗で。
「もっと・・・・・・・・・、俺の温度感じてろ」
「あ・・・!あんっ、ゾロっ・・・!!」
お互いの熱を分かち合うため、行為に没頭していった―――――――――。
「なあ、ゾロ・・・・・・・・・」
激しい愛の行為の後。
2人は裸のまま、ベッドに寝そべっていた。
「ん?」
「あのな、お願いがあるんだけど・・・」
「何だ?何でも言ってみろ」
「え、えっとな・・・」
恥ずかしいのかサンジは、ゾロの肩口に顔を埋めてきた。
肌にあたる頬が熱い。
「な・・・中出ししてもいいけどな?先に寝ちゃったら・・・・・・やだ」
回された華奢な腕に、力がこもる。
「ちゃんと・・・・・・俺の身体、綺麗にして・・・?そしたら・・・・・・いいから」
窺うような瞳に微笑んで、額にキスを落とす。
「わかった。これからはちゃんと、綺麗にしてやる。ただし!」
「ただし・・・?」
「あんま色っぽい顔すんなよ?またヤりたくなっちまうからな」
すごく真剣な顔でそんな事を言うゾロに、サンジはぷっと吹き出して。
「ゾロが綺麗にしてくれるんなら・・・・・・・・・、いいよ?」
犯罪的な可愛さでそう告げた。
抱き合うのは愛してるから。
互いの温度を感じたいから。
END.
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