続・愛を繋ごう |
手錠で繋がれた左手と右手を繋ぎながら、部屋に戻ってきた2人。 キッチンから部屋に戻るまでの間、2人ともずっと黙ったままで。 黙ったまま自分を引っ張っていくゾロの背中を、サンジはじっと見つめていた。 大好きな広い背中。 もうずっと見てなかった気がする。 (ど、どうしよ・・・。俺、すごいドキドキしてる・・・・・・) いつになく緊張している自分の心臓を叱咤して。 サンジはそっと、繋いだ手に力を込めた。 そうしたら。 まるで『大丈夫だ』と教えるように、ゾロの手が握り返してきた。 そうして部屋に入って、扉が閉められた瞬間。 サンジはがばっとゾロに抱きしめられた。 「ゾロっ・・・・・・」 「サンジ・・・」 切なげに響くゾロの声色に、何故だか泣きそうになった。 「ゾロ・・・・・・、大好きっ・・・・・・・・・」 潤んだ瞳で見上げれば、優しく細められた深緑の瞳。 吸い込まれるような深い色に、サンジはたまらない気持ちになった。 触れるだけのキスが落ちてくる。 「なんか・・・・・・、すっげ久しぶりみたいな気がする」 「ん・・・、俺も・・・・・・」 ぐっとサンジを抱き上げると、ゾロはゆっくりとベッドにおろした。 その時、繋がれた手錠の鎖がしゃら・・・と音をたてた。 「ゾロ・・・」 「ん?」 「これ・・・・・・、外していいよ?俺・・・、大丈夫だから」 「駄目だ」 「なんで・・・?俺、大丈夫って・・・・・・」 「こんなに綺麗なお前の手・・・・・・、傷つけられねえ」 そっと繋がったままの手にキスをされて、サンジはかぁっと赤くなる。 仕草は酷く気障なものなのに、物凄くゾロがかっこよくて。 サンジはどうしていいのかわからない。 「で、でもっ、外さないと服脱げないっ・・・!!」 無意識に大胆な事を言うサンジに、ぞろは笑ってしまいそうになる。 「服なんか脱がなくても・・・・・・、出来るだろ?」 その卑猥な響きの声に、サンジはただただ赤くなるだけ。 「も・・・・・・、えっちぃ・・・」 顔を隠すように抱きついてくるサンジが可愛くて。 ゾロは繋がった手をとる。 「今日はずっと・・・・・・、手繋いでるから」 白い手にもう一度キスをして。 ゾロは蕩けるような笑顔で笑った。 「ふっ、くぅん・・・、あっ!」 サンジの身体が跳ねる度、繋がれた手錠の鎖が揺れる。 手首を拘束されているせいで、サンジはジャケットとスーツを着たまま。 その前は肌蹴られ、下半身はすでに裸にされていた。 そのサンジの華奢な身体の上に、服を着たままのゾロが覆い被さっていた。 ゾロの顔は、サンジの胸元に落ちていた。 「駄、目っ・・・!あんっ、あっ・・・!」 すっかり尖っている乳首を、しつこいくらい舐め回されて。 サンジは真っ赤になって、泣きそうな声をあげる。 「やだっ、もっ・・・!」 「なんで・・・?」 ゾロは乳首ばっかりで、肝心な所には全然触れてくれない。 下半身はすでに裸なのだから、サンジの反応は否応にもわかってるはずなのに。 十日ぶりの愛撫に、身体は敏感に反応して。 「ゾロっ・・・・・・」 涙に濡れた瞳で、切なげに名前を呼ばれ。 「ゾロっ・・・!!」 ゾロは空いてる手で、そっとサンジの頬に触れる。 それにすら、サンジは反応してしまって。 「んっ!」 「サンジ・・・。好きだ。愛してる」 低く甘い声が耳に届く度、何故か身体が熱くなる。 「やっ・・・!しゃべっちゃ駄目っ・・・!!」 「サンジ?」 「ふあっ、あんっ!!」 自分の声に面白いくらい反応するサンジが、とても愛しく想える。 「声・・・・・・、嫌なのか?」 「だ、って・・・!なんか、感じちゃっ・・・!」 息を荒くしながら、サンジは言葉を紡ぐ。 今日の自分は少し、変なのかもしれない。 ゾロの声だけで、こんなに反応してしまうなんて。 「・・・・・・じゃあ、これだとどうなる?」 「やぁっ・・・!ん、あ、んんっ・・・」 耳元で囁きながら、右手で乳首を摘み上げる。 きゅっと少し強いくらいに触れれば、サンジ自身が揺れた。 「いやぁ・・・!ゾロ、んふぅ・・・」 意地悪なゾロの愛撫に、全身を朱に染めて。 サンジは嫌々をするように、首を大きく振る。 「サンジ」 ゾロはくっとサンジの顎を固定すると、深くくちづけた。 「ふ、んん・・・・・・」 重なった唇の間から、濡れた音が響く。 くちゅっ、ちゅ・・・。 その音が恥ずかしくて、サンジは繋いだ手に力を込めた。 そこから伝わる熱。 ゾロの熱。 もうずっと、触れてなかった気がして。 涙が零れた。 「・・・どうした?」 「っ・・・!!」 「サンジ?」 「・・・んでっ、喧嘩しちゃうんだろっ・・・」 「喧嘩・・・?」 「俺っ、喧嘩なんかしたくないのにっ・・・!ずっと・・・、ゾロと一緒にいたいのに・・・!」 酷く泣き出してしまったサンジを見て、ゾロの胸には暖かいものが込み上げてきた。 「サンジ」 「ひっく、うぅ・・・」 「俺は喧嘩は悪いもんじゃねえと思うぞ?」 「ゾ、ロ・・・?」 「お互い言いたい事を言い合える、それぐらい信頼してる証だと思うけどな?」 「信頼・・・?」 「そうだ。嫌な事言われても、嫌いにならないって信頼だ」 ごしごしと涙を拭われる。 「ルフィとナミだって喧嘩してるだろ?俺達と一緒だ」 「・・・」 「喧嘩しない恋人同士なんて、俺は嫌だね」 ああ。 このロロノア・ゾロという男は。 どこまで優しいんだろう。 「ゾロ」 片手を伸ばして、ゾロをぎゅっと抱き寄せる。 気持ちが言葉に追いつかないから。 態度で示すしか、方法がない。 「好きっ・・・。大好き・・・・・・」 「俺もだ」 もう一度、唇が重なって。 それが離れるのと同時に、ゾロの指がサンジの蕾に触れてきた。 ソコはサンジから溢れた雫で、すでに濡れて柔らかくなっていた。 「力抜け」 「っ・・・」 ゆっくりと、だけど確実に挿いってくるゾロの指。 繋いだ手と背中に回した手に、より力を込めて。 「サンジ・・・。もう、3本挿いってる」 「えっ、えろ剣士っ!!!」 「ほんとの事だぞ?ほら・・・・・・」 ゾロはいやらしい笑みを浮かべると、埋め込んだ指をサンジの中で動かし始めた。 「やっ、あんっ・・・!あ、駄目っ、んくっ」 「感じる・・・・・・?」 ぺろっと首筋を舐められ、そのまま耳たぶを甘噛みされる。 「ん〜・・・!!」 耳に入ってくるゾロの息遣いに、興奮してるのがわかって。 なんだか嬉しかった。 だから。 「ゾ、ロぉ・・・・・・」 「ん?どうした?」 「指・・・・・・、もっと動かし、て・・・?」 「サ、サンジ・・・?」 「もっと・・・・・・、ゾロで気持ちよく・・・して?」 ゾロに答えたくて。 恥ずかしい言葉を口にする。 こくん、と。 ゾロの喉が小さく上下した。 その次の瞬間、サンジの両足はゾロの手で大きく開かされた。 「っ・・・」 ゾロに全てを曝け出す体勢に、サンジの頬がまた朱に染まる。 「いいんだな・・・?サンジ」 「い、い・・・。俺を・・・・・・ゾロでいっぱいにして・・・」 恥ずかしさで震える手で、ぎゅっとゾロの手を握る。 そうしたら、ゾロがもっと強く握り返してくれた。 「愛してる。ずっとだ。死ぬまで離れない」 「俺も・・・。愛してる・・・。ゾロが・・・好き」 見つめ合って、ふんわり笑って。 ゾロの身体は、サンジの中に沈んでいく。 「ふっ、んぅ・・・あっ」 ゆっくり挿いってくる熱いゾロに、無意識に苦しげな声が漏れる。 それは圧迫感からくるもので、痛みからではなかったけど。 「んくっ、ふぅ・・・ん」 「サンジ・・・。全部挿いったぞ?」 「あっ・・・、ゾロ・・・・・・」 ぽろぽろ零れてくる涙を、ゾロが笑いながら吸いとっていく。 「あんまり泣くなよ。俺が苛めてるみてぇだろ?」 「んな事言ったって・・・」 「・・・・・・ま、そんなトコも可愛いけどな」 凄く嬉しそうに言うゾロに、サンジは何も言えなくて。 ただ、顔を赤くするだけ。 「・・・・・・・・・馬鹿」 「馬鹿でもかまわねぇ」 「も、いいから・・・・・・。動いて・・・?」 サンジからの嬉しいお誘いを、ゾロが断るはずはなく。 「手・・・・・・、握ってろよ?」 サンジが手を握ったのを合図に、ゾロは強く動き出した。 「あっん!ひあっ・・・、あぁんっ・・・!!」 ぐっと突き入れられる度、固い先端が深いトコロを掠めていく。 「くっ、うぅん・・・、ゾロっ!!やんっ!」 「サンジっ・・・!!」 ゾロの掠れた色っぽい声に、どうにか瞳を開けると。 自分のすぐ目の前に、端正な顔を少し歪めたゾロがいて。 自分だけじゃないんだと思ったら、ゾロがたまらなく愛しくなって。 サンジは繋がったまま、強引にゾロにくちづけた。 「お、お前っ・・・!?」 「好きだから」 にっこり微笑むサンジに。 「ったく・・・」 頭を抱えながらも、優しく笑うゾロ。 繋がった愛はまだまだ続く。 END. |
<コメント> いかがでしたか〜。 さすがは、あゆみ様ですvv 手錠・・・萌えvv 私もいつか、こんな素敵な二人を書ける日が、来るのでしょうか? なぜか、リンクを強奪したサイト様は皆様、ルナが、足元にも及ばないほどの 素敵なサイト様ばっかりで・・・勉強に、なりますです、ハイ。。。 こんな素敵な小説がいっぱいある、レボレボ☆あゆみ様のサイトは、こちらから 飛べます!! |