Steady |
俺は、サンジ。 イーストブルー高等学校一年生。 只今、青春真っ盛りで・・・・・ 彼女は、いない。 けど・・・・・・幸せ真っ只中。 なんでかって?! それはなぁ・・・・エヘヘ・・・。 彼女はいなくても、彼氏がいるからだ! 入学式の部活紹介でその話す姿に一目惚れv それ以来、ずっと片想いしてて・・・途中いろいろあって・・・・ でも、こうしてめでたく付き合うことができるようになったんだ。 だから・・・・・・・・・・・滅茶苦茶に幸せな高校生活を満喫してるのだ。 「あ、ヤバ・・・もうこんな時間。 急がねえと・・・」 俺はそう呟いて、慌てて体育館に急いだ。 俺は、そう叫んで手をブンブンと振った。
「チェッ!・・・冷てえ奴。 ちょっとぐらい手を振るなりしてくれりゃあしてくれればいい 俺は邪魔にならないように、体育館の端っこで稽古を見学。 「これで、よし! 俺も温かいし、肉まんも俺の体温で保温されるし、俺って頭良いv」 なんか、誰かがこけた様な音がしたけど、俺は気にもせず、またゾロを見つめる。 「お疲れ〜vゾロ!!」 俺は、留守番をしてた犬のようにゾロの傍に猛ダッシュ。 「・・・・・・・・・・・ああ。」 ゾロは、それだけ言ってさっさと着替えに行っちゃった。 「ゾォロv 今日さ、俺、クラブで肉・・・・・」 「サンジ、ちょっとこっちに来いよ!」 俺が、そう言って肉まんをシャツから出そうとしたら、ゾロが怒った口調で俺の腕を引っ張る。
「えっ?! あ、なに? 痛い!痛いよ、ゾロ!! 離して・・・あ、落ちちゃう・・・離し 俺は肉まんが落ちそうになったので、慌ててゾロの腕を振り払った。 「ゾロ・・・・・・俺、なんかした?」 恐る恐るゾロにそう聞いた。 「あのなぁ、無意識だからってあんな事二度とするなよな!」 そう言ってプイッと横を向いた。 「・・・・・・・あんな事?」 俺は、意味がわからなくて首をかしげて、ゾロにもう一度聞く。 「だから・・・・・・・・肌見せんな。 皆が見てたじゃねえかよ!!」 ゾロは、そう怒鳴った。 「俺・・・・・・俺、そんな事してねえもん・・・。」 ゾロから怒鳴られて、俺の声が震える。 「まだわかんねえのかよ! お前、さっきこうして・・・!!」 ゾロはそう言って、グイッと俺のシャツを掴み上げる。 「あっ!!」 その拍子に、お腹に入れてた袋が地面に落ちた。
「・・・・・・・酷いよ。 酷いよ、ゾロ。 俺・・・・・俺、一緒に食べようって・・・・・・冷たく 俺は、その袋をゾロに投げつけて、学校を飛び出した。 「お兄ちゃん・・・・どうした? 失恋でもしたか?」 そう言ってその中の一人がニヤついた顔で、俺に近づいてくる。 「・・・・・・・ゾロ、きっと怒ってる。 明日・・・・・どんな顔して逢えば良い?」 また、涙が溢れそうになった。 「・・・・・・待ってたんだ。」 そう声をかけて、俺に近づいてきたのは、ゾロだった。 「ゾロ・・・・・ヒック・・・・ゾォロ〜・・・・ふぇっ・・・・・」 ゾロの顔を見たら、どうしようもなくて・・・・・・俺は声を上げて泣いた。
「・・・・・ごめん、サンジ。 俺が悪かった。 俺が一方的にイライラして怒ったから・・・ ゾロはそう言って、俺をギュッて抱きしめてくれた。 俺は涙を拭って、そっとゾロの顔を見上げる。 「ああ、あんなの全然・・・・・あっ、そうだ、これ・・・・」 ゾロはそう言って、シャツの中からゴソゴソと何か取り出した。
「・・・・・・・せっかく、サンジが作ってくれたんだから・・・・捨てたら罰が当たると思っ そう言ってはにかみがちに取り出したのは、肉まんの袋。 「ゾロ・・・。 あっ、でも、もう落っことして汚れちゃったし・・・・」 「そうか? あれな、ちゃんと食えたぞ。 美味かった、ご馳走さん。」 「えっ?! 食べたのか? あんなに真っ黒に泥だらけだったのに・・・・・」 俺の言葉に平然とそう言ってのけるゾロに俺はびっくりして・・・・・・ 「ほら、こっちは袋の中だったから綺麗だぞ。」 そう言ってゾロは、俺に肉まんを手渡してくれる。 「えへへ・・・・・じゃあさ、半分こ、な?」 俺はそう言って、肉まんを半分こしてゾロに渡す。 「じゃあ、サンジ、もう遅いから、帰るな・・・・。」 「うん・・・ゾロ、今日はありがとう・・・。」 それから、俺達はいつものように軽くチューをした。 「・・・・・・ゾ・・・ロ?」 「あのさ・・・・・・・今度は・・・・・・肉まんじゃなくて・・・・・・俺を・・・・温めてくれよ。」 そう耳元で囁かれた。 「ううん、そんなことない。 俺も・・・・・けど、もう少しだけ待って、な?」 ゾロの言葉に、俺はそう返事した。
「・・・・・・・わかった。 けど、今日みたいにあんな事されると・・・・・俺、我慢できなく 「・・・・ん・・・・・大丈夫。 そんなに待たせないから・・・・・」 「じゃあ、約束だ。 この印が消えたら、な。」 ゾロはそう言って、俺の首筋に唇を寄せる。 「さぁて、どれ位で消えるんだろうな・・・・・・楽しみだ。」 ゾロはそう言ってニヤリと笑う。 「もう・・・・・馬鹿!!」 「ククク・・・・・じゃあな、サンジ。 また明日!」 ゾロは、笑顔で俺の頭を撫でて、帰っていった。 「ただいま〜。」 俺は、家に入って急いで洗面所に飛び込んだ。
「ゾロには、ああ約束したけど・・・・・・・・俺が覚悟できたら、消えたってことにして良 俺はそう呟いて、首にペタリと絆創膏を貼る。 「オッス、サンジ。」 翌日から、またいつものように、ゾロと仲良く登校。 |
<コメント> mai様のリクエストで【パラレルでほのぼのとした幸せなものを】 というリクエストだったのですが・・・・ ほのぼのしてますか?(;一_一) な〜んか違うような気がするのは、ルナの気のせい?? いんや、あんたの才能の無さ☆(笑)という突っ込みは置いといて・・・ 本当にごめんなさい、maiさん。 肉まんだけがほのぼのとしてる・・・(笑) せっかくリク頂いたのに、こんなしょぼいもので・・・(滝汗) 宜しければ、貰ってやってくださいませ☆ <パラレル> |