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これで、何度目だろう・・・。 こうやって考える事。 互いに、身体だけと割り切って、繋がるだけの関係。 終われば、余韻に浸るわけでもなくすぐに風呂へ向かうあいつ。 そんなに身体に残る俺のが嫌なら、抱かれなきゃ良いのに・・・。 全然あいつの意図がわかんねえ。 男なら・・・・・・・・抱かれるよか抱く方が良かねえか、普通・・・。 なのに・・・・・ なんで、あいつは、俺に抱かれるんだろう・・・? あいつが言うように、ただの性欲解消なら・・・。 なんであいつは、求めるんだ・・? その声で・・・・・その仕草で・・・・・。 ・・・・・・・・わかんねえよ、あいつの・・・・・・真意。 「・・・・・面倒臭。 止め、止め。 んなの考えたって、人の気持ちはわかんねえよな。 まぁ、あいつがああ言うんだから、俺がどうこう言う事でもねえし・・・・」
ゾロはそう呟いて立ち上がると、シャツを着て格納庫のドアを開けた。 『だから・・・・・・決して自惚れるな。 俺は、てめえが好きで抱かれるんじゃねえ。』 サンジは、初めてゾロに抱かれた後、背中を向けてそう言って、そのまま部屋を出て行った。 「よう! どうした? もしかしてもう迷子とか?」 そう皮肉って、ゾロに近づいてくるサンジ。 「・・・・・別に? 刀研ぎを探してるだけだ。」 「ふ〜ん・・・。 なら、こっちの方に鍛冶屋があったぜ。 あ、てめえ、今夜はどうすん 「どうするって? てめえは、宿とらねえのか?」 「ああ、俺はどうにも船でねえと落ちつかねえから。」 「じゃあ、俺も船で寝る。」 「あ?・・・・」 そうびっくりしたような顔をして、サンジの足がピタリと止まった。 「なんだ? どうかしたのか?」 ゾロは怪訝そうな顔でサンジを見る。 「・・・・・・いや、別に・・。 へへ・・・そうか・・・・そうなんだ。 じゃあ、俺、買出しの途 サンジは上機嫌でそう言うとゾロと別れ、意気揚々と市場の方に歩いていった。 「・・・・・変な奴。 いきなり機嫌良くなりやがった。 どうにも、あいつの考えてる事は ゾロはそう呟いて、教えられた鍛冶屋に向かう。 「さてと・・・・一旦船に戻って、出直すとするか・・・。」 ゾロは、そう一人呟いて港に向かう。 「あら、勇ましい格好のお兄さん、良かったら遊んで行かない?」 そう言って、女性が声をかけてきた。 「・・・・・・・参ったなぁ、どうやらまた迷ったみてえだ。 港はどっちだ?」 ゾロは、そう呟いて頭をガシガシと掻いた。 「クスクス・・・・面白い剣士さんね。 気に入ったわ。 ただで良いから寄っていかな その女性はそう言ってにっこりと笑う。 「・・・・・どうする? 付き合ってくれたら、港への道教えてあげても良いわよ。」 その女性はきわどいドレスに身を包み、魅惑的な微笑を浮かべ、ゾロを誘う。 「・・・決まりね。 こっちよ・・・。」 そう返事したゾロの腕を捕り、女性が部屋に案内した。 「・・・・シャワー浴びてくるわ。 貴方も一緒にどう?」 「いや、俺は良い。」 「じゃあ、冷蔵庫に飲み物があるから、それ飲んで待っていて。」 女性はそう言うと、バスルームに向かった。 「じっとしてて・・・・・・お互い楽しみましょう・・・。」 女性はそう言うと、ゾロの前をはだけて、ゾロの雄を口に含む。 「ふぁ・・アン・・・凄いわ・・・・もっと・・・もっと気持ち良くなって・・・」 女性はゾロの雄を手淫しながらそう囁き、ゾロに口付けた。 「えっ?! なに?どうしたの?」 手の中のゾロの雄が萎えていくのを感じて、女性がゾロにそう尋ねた。 「・・・・・・・すまん。 あんたじゃダメみてえだ。 わりい、俺、帰るわ・・・。」 ゾロは、その女性を身体から離し、そう告げる。 「やだ、嘘・・・。 なんで? あんたじゃって・・・・・・・貴方、誰か好きな人がいるの 女性は、驚いた表情でゾロを見てそう言った。 「ん? なんで?」 「だって・・・・・この状況で萎えるなんて・・・・・好きな人と比較したからじゃないの?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 女性からそう言われ、ゾロは自分の気持ちを改めて考える。 「あー、ショック! こんな事初めてよ、私・・・。 今まで、私に誘われて落ちなかった 女性は、ゾロの顔を見てぷーと頬を膨らませた。 「・・・・・・わりい、本当にわりいな。 けど、ありがとう。 おかげですっきりした。」 ゾロはそう言って、その女性に笑顔を向ける。 「してもいないのに、すっきりだなんて・・・・・・本当に、憎たらしい位、いい男ね。 その女性はそう言って、ゾロを部屋の外に押し出した。 「サンキューな、あんたは、いい女だぜ?」 ゾロはそう言って、女性に言われるまま、右の方へ歩き出す。 「ばぁか、そんなのわかってるわよ。 私としたことが、あんな鈍い奴に惚れそうになる その女性は、ゾロの背中にそう呟いて、部屋の中に戻って行った。 「あ、ありゃ?! ここは・・・・・・・鍛冶屋じゃねえか。 俺、聞いたとおり歩いてた筈 ゾロはそう呟いて、鍛冶屋のドアを開ける。 「おう、早いな。 たった今仕上がったところだ。」 鍛冶屋の店主はそう言って、ゾロに刀を手渡した。 「ただい・・・」 「遅え!! なにしてんだよ! こんな時間まで!!」 ゾロの言葉を遮って、サンジがそう言って食って掛かる。 「・・・・わりい、道に迷って・・・」 そう謝るゾロの身体から、甘い香水の匂いがした。 「・・・・・・・・・まぁ、俺が怒るのは筋違いだよな。 ハハ・・・そうだよな、色々あるよ サンジは、握り締めていた襟首からそう言って手を離した。 『俺は、てめえが好きで抱かれるんじゃねえ。』 始めて抱かれた夜にゾロに告げた言葉は、そのまま自分に向けた言葉。 「・・・・・とにかくその香水を、洗い流しとけよ。 明日になれば、ナミさんも戻って来る サンジは、いたたまれずにそう言って、キッチンの扉を開けた。 「あ? ・・・・・そんなに匂うか?」 ゾロはサンジの言葉に、クンクンと匂いを嗅ぐ。 「ああ、さそかしたっぷりといい思いしてきたんだろ? ・・・そのまま、そこに泊まって サンジは振り向きもせずに、吐き捨てるようにそう言った。 「なに怒ってんだよ?」 サンジの怒気を含んだ声にゾロはそう言って、その腕を掴む。 「離せ!! 俺に触るな!!」 ヒュンと空気が唸る音と共に、サンジの蹴りがゾロを襲った。 「・・・・・・・サンジ?」 「・・・・・・・もう終わりだ。 もう付き合わなくて良いから・・・・・・俺もさ・・・・・やっぱ、 そう言って、サンジは自嘲気味に笑うと、踵を返しキッチンを出て行こうとする。 「なんで、泣いて・・・・?」 ゾロはサンジの顔を見てギョッとした。 「ごめっ・・・・・ごめん、俺・・・・」 そう言って、サンジは慌ててゴシゴシと顔を擦る。 全てを察したゾロはそう言って、サンジを抱きしめる。 「なんで謝んだよ。 わかってんだ、てめえの気持ちは・・・だから・・・・・初めから、叶 自分の想いを拒絶した言葉と勘違いしたサンジは、そう言ってゾロの身体を押し退けようとし 「違う!! そうじゃねえんだ!! そんなんで謝ってんじゃねえ。 てめえの気持ち見 ゾロは、抱きしめる腕に力を入れながら、そっと右手でサンジの頬に流れる涙を拭う。 「ハハハ・・・・そんなことするなよ。 俺・・・・自分の良いように勘違い・・・・」 「・・・・・・・好きだ、サンジ。」 サンジの言葉を遮って、ゾロはそう告げた。 「・・・・・・好きだ、サンジ。 だから・・・・何処にも行くな。 俺以外相手にするなよ。」 「・・・・見え透いた嘘つくんじゃねえよ。 てめえだって、俺よかレディの方が良かった ゾロの言葉に、サンジの涙が一層溢れてくる。 「・・・・・・・萎えた。」 ボソリとゾロがそう呟いた。 「はぁ??」 「確かに金髪碧眼の綺麗な女だった。 初めは、そこそこ気持ち良かった。 けど・・・・ ゾロは、はにかみがちにそう言って笑った。 「ッ・・・・自惚れんな、このクソ剣士・・・・・・俺は、てめえなんか・・・てめえなんか・・ そう言ってサンジは、ギュッとゾロの背中に腕を回した。 「キス・・・・・するぜ?」 ゾロはそう囁きながら、サンジの唇を塞ぐ。 「・・・・・・・もう一回。」 「ああ。」 「もう一回・・・」 「おう・・・。」 「・・・・・・もう・・・一回・・・。」 そうサンジにせがまれるまま、ゾロは、何度も唇を重ねた。 「ごめんな、サンジ。 もう・・・・泣かさねえ。」 そう言ってクシャッとサンジの髪に触れれば、 「当ったり前だ。 誰がてめえの為になんか泣くかよ・・・・。」 にっこりと笑って、そう憎まれ口が返ってきた。 |
<コメント> こちらは、あけみ様のリクエストで、【サンジに謝るゾロのお話】でした。 詳しくリク内容を教えていただいたおかげで結構リクに沿ったかと・・・ えっ?! 違いますか??あけみさん?!(汗) はぁ・・・・久々に、乙女ってるサンジです! 甘ったるい・・・(笑) ゾロ・・・・・女性とやっちゃうかどうか迷ったんですが、やっぱ嫌だったので(笑) では☆ <kiririku−top> |