ワイルド☆ライフ



 




「じゃあ、行ってきます。 ナミさん、ロビンちゃん。 明日中には戻りますから・・・。」

「気をつけてね、サンジ君。 それと、ゾロ、あんた迷子にならないでね、わかった?」

サンジの言葉に、ナミは、そう言ってゾロに忠告する。

ゴーイングメリー号は、食欲魔人の船長が保存していた食料を食べ尽くし、急遽、

予定に無い島で食材探しをすることになったのだ。

そして、その役目を仰せつかったのが、ゾロとサンジ。

得体の知れない危険極まりない島での探索にはうってつけの二人だ。

「ああ、一々うるせえな、わかってるって。 おい、行くぞ、サンジ・・・。」

「ナミすわ〜ん、ロビンちゅわ〜ん、待っててくださいね〜。」

ゾロとサンジは、そう言うと小船に乗って島に向かった。










「さぁてと・・・。 期限は、明日までだ。 とりあえず、木の実関係から探しに行くぜ。 

てめえは、一人だと迷子になるからはぐれずについて来いよ。」

「迷子、迷子ってうるせえ。 ほらっ、さっさと食料調達して戻ろうぜ。」

「おらっ!! 言ってるそばから、一人で先に行くんじゃねえ!!」

つかつかと林の中に一人で向かうゾロにサンジはそう叫んで、慌てて後を追いかけ

る。

暫く歩いていくと、大きな樹に見たことも無い木の実がたわわに生っているのを見つ

けた。

見た目は、すももの様でとても美味しそうに見える。

「・・・・・これ、食えんのかな・・?」

サンジは、そう呟いてその実を少しだけかじってみた。

口の中に、甘酸っぱい香りと味が広がる。

「おっ! ゾロ、これいけるぜ。 すももだ、すもも。 甘酸っぱくて美味え。 これ、とっ

て帰ろうぜ。 ゾロ、てめえも食ってみるか?」

サンジは、その実をかじりながら、ゾロに木の実を手渡した。

「ああ。 ・・・・ん、美味いな、これ。 あ、それよりも、今から落とすからちゃんと拾え

よ。 龍・巻!!」

ゾロは一口かじってそう言うと、刀を構えて技を繰り出し、その実を風圧で地面に落と

す。

雨のように、木の実がサンジの頭上に降り注いだ。

「あいたた・・・!! ったく、相変わらず乱暴な奴だな・・。」

サンジはそうぶつぶつと言いながらも、落ちてきた木の実を拾いリュックに詰める。

「さてっと、後は、肉と野菜に変わるもんでも見つかると良いんだがな。」

「・・・・そうだな。 じゃあ、もっと奥に行ってみるか・・。」

そう言って、サンジとゾロはまた歩き始めた。

また暫くして、ふいにサンジが足元に瞳を向ける。

「ん?これは・・・!! ニンジンの葉っぱじゃねえか。 ここら辺、ニンジンが群生し

てるみてえだ。 よし、ゾロ。 その辺の葉っぱ、抜け!」

サンジはそう言って、ニンジンを掘り起こし始めた。

「片っ端で良いんだな・・・?」

「ああ、かまわねえ。」

ゾロにそう返事してサンジは、確認の意味でその掘り起こしたニンジンをかじって

みる。

「OK! 間違いねえ。 これで野菜も確保だ。」

そう言って嬉しそうに笑うサンジの瞳の前を、猪の群れが横切った。

「ゾロ!!」

「りょーかい!!」

二人は急いで追いかけて、阿吽の呼吸でその群れを仕留める。

「ふぅ〜・・・。 ラッキーだな、俺達。 野菜も肉もすぐに手に入ったし。 ・・・・・大分、

暗くなってきたな。 今日は、この辺できりあげて、とりあえず休むとこを見つけよう

ぜ。」

サンジの提案で、二人は、身体を休めそうな洞穴を見つけ、そこで休むことにした。

その夜、二人は獲ったばかりの食材を食べ、いつものように互いのぬくもりを感じなが

ら眠りにつく。



翌日・・・。

まぶしい日の光に、サンジはゆっくりと瞳を開けた。

隣には、愛すべき剣士の姿・・・・・が、しかし・・・。

「のわっ!!!」

サンジは、その姿に驚愕の声を上げる。

「ん・・・・なんだよ、サンジ。 ふぁぁ〜・・・。 もう朝か・・・? !!サ、サンジ?!」

寝惚け眼をこすり、サンジの顔を見たゾロも、その姿に驚きの声を上げた。

「ゾロ、なんだよ、これ・・・。」

「サンジ、なにつけてんだ、これ・・・。」

お互いの頭についている不可思議なモノをそう言って引っ張り合う、二人。

「「痛てて・・・・!! 痛えって!!」」

ぐいぐいと引っ張ってみても、それは痛いばかりで、全然抜けそうに無い。

ゾロとサンジは、恐る恐る自分の頭についているモノに手を伸ばした。

「・・・・なんだよ、これは・・・・!!!」

「・・・・なんで、こんなもんが・・・!!!」

「「嘘だろーーーーっ!!!!」」

その一帯に、ゾロとサンジの絶叫がこだまする。

二人の頭についているものは、紛れも無く動物の耳。

「・・・・・おい、サンジ。 気のせいか、俺には・・・てめえにウサギの耳が付いてる様

にしか見えねえんだが・・・。」

「うん・・・・ゾロ。 俺にも、てめえに犬・・・いや、狼か? その耳が付いてるように見

えるんだが・・・。」

「・・・・・やっぱ、そうか・・・? なぁ、サンジ。 ついで言うと、俺、尻の辺りにふさふ

さとしたもんを感じるんだが・・・。」

「・・・・ゾロもか・・? 実は、俺もさっきから、そんな感じがするんだ・・・。」

ゾロとサンジは、真っ青な顔でそう言い合うと、そっと自分のお尻を触った。

「・・・・・あるよな・・・?」

「ああ・・・・・ある・・。」

「「なんで、こんなことに??!!!」」

二人は、がばっと立ち上がると互いの身体をギュッと抱き締め合う。

すると、ふわっと互いの身体から魅惑的な匂いがした。

その匂いを嗅いでるだけで、背中がゾクゾクとして堪らなくなってくる。

「・・・・・サンジ・・・急で悪いんだが。 ・・・ヤリてえ。」

「ん・・・ゾロ。 俺も・・・・我慢できねえ・・・。」

ゾロとサンジは、そのまま地面に重なるように倒れこんだ。

どちらからともなく舌を絡ませ、口内を舌で掻き乱す。

ぴちゃぴちゃと淫猥な音が洞窟に響いて、唾液が互いの口の端から雫し、二人の耳

を擽った。

「っ・・・・クッ・・・ダメだ。 全然余裕ねえ・・・。」

ゾロは、呻く様にサンジに囁くと、乱暴にサンジの衣服を剥ぎ、その白い肌に手を這

わす。

「あっ・・・はぁ・・ん・・・・ゾロ・・・ヤァ・・・なんかいつもより・・・クッ・・・ゾロ・・・!!」

サンジは、ビクビクと身体を震わせ涙で溢れる瞳でゾロを見上げた。

身体の震えと共に、ぴくぴくと付いているウサギの耳も震えだす。

ゾロは、そのあまりの可愛さに愛撫も忘れ、じっとサンジを見つめ続けた。

「ん・・・・ゾロォ・・・なっ・・・早く・・・ゾロォ・・・・」

サンジはそう言うと、もどかしげに自分から腰を摺り寄せ、ゾロに口付ける。

「クッ・・・ヤバいって!! もうどうなっても知らねえからな・・・。」

ゾロはそう言って、すばやくサンジをうつ伏せにするとサンジの腰を高く抱えた。

サンジのお尻についているまあるいふさふさのウサギの尻尾がふるりと震える。

それを瞳の前で見たゾロに、もう余裕など残っていなかった。

「ダメだ、サンジ・・・・もう挿れる・・・!!」

ゾロはそう言うと、自分の雄を一気にサンジの中に突き入れた。

「ひゃあ・・・!! ・・・あん・・・・あっ・・・ゾロ・・・ああっ・・・!!」

突き入れられたショックでサンジの背中が弓のようにしなる。

「っ・・・・悪い、サンジ・・・痛くねえか・・・。」

ゾロは、こみあげてくる射精感を必死で持ち堪えて、サンジにそう声を掛けた。

「っ・・・はぁ・・・良いから動け・・・・あっ・・・ゾロ・・・なっ・・・早く・・・」

サンジはそう言って、自分から腰を揺すり始める。

互いの身体から香る匂いに、快感が波のように押し寄せてくる。

「っ・・・クッ。 どうなっちまってんだよ・・・ダメだ・・・加減できねえ・・・!!」

ゾロはそう呻くと、サンジの腰を両手で抱えて、勢いよくサンジの中に自分の雄を打ち

付ける。

「ああっ・・・ゾロ・・・あは・・ん・・・ダメ・・・あっ・・・・ゾロ・・・ヤッ・・・ゾロ・・・!!」

絶え間なくサンジの口からは嬌声が漏れ聞こえ、ゾロはますますその動きを激しくし

ていった。

「ああっ・・!! ゾロ・・・俺・・・ヤァ・・・・ダメ・・・もっ・・・イク・・・アアーーッ!!」

ビクンとサンジの身体が大きく仰け反り、サンジは、地面に白濁の精を吐き出す。

「ッ・・・・クッ・・・サンジ・・・!!」

ゾロもサンジの内襞の収縮に耐え切れず白濁の精をサンジの中に叩きつけた。

「ん・・・はぁはぁ・・・なんだか、すげえ感じた・・・ゾロ・・・」

サンジはそう言って、ゾロのほうに紅潮させた顔だけ向ける。

「ああ、俺も・・・。 ・・・・けど、まだ足りねえ・・。」

ゾロはそう言うとサンジを仰向けにして、そのまま腰を動かした。

「あっ・・・馬鹿・・・止め・・・ダメ・・・あっ・・・また・・・ヤァ・・・ゾロッ・・・!!」

ゾロの激しい動きにサンジは、ギュッとゾロにしがみつく。

「・・・・ウサギをいたぶって食う狼の気持ち・・・わかるような気がする・・・。」

ゾロはそう言ってにやりと笑うと、サンジに口付け、激しく腰を打ちつけた。

それから二人が互いの身体を離したのは、お日様が西に傾きかけた頃だった。

その頃には、互いの身体にあった耳も尻尾も、そしてあの魅惑的な匂いも、全部消え

ていた。

「・・・・一体、なんだったんだろ・・?」

「・・・・さぁ・・? とにかく、帰ろうぜ。 ・・・・・・・立てるか?サンジ・・・。」

「・・・・・な、なんとか、な・・・。 よっこらせっと・・・。」

よろよろと歩くサンジを気遣いながら、ゾロは船に戻る。

「遅かったじゃない。 心配したのよ。 っで、どうだった? 食べ物見つかった??」

ナミがそう言って、二人を出迎えた。

「はい、それはもうvv すぐに用意しますからvv」

サンジはそう言って、ナミの横を通り過ぎてキッチンに向かう。

「えっ?! やだ、サンジ君、獣臭い・・・!! やだぁ、ゾロもじゃない!! 二人と

も、先にお風呂に入ってよ。 凄く匂うわよ。 一体なにしたら、こんなに匂うの

よ・・・。」

ナミは、二人の匂いに顔を顰め、そう言ってその場を離れた。

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「ははは・・・・・はは・・・。」

ゾロとサンジは、自分達の身に起きた出来事に口を閉ざし、風呂場に向かう。

そこへ、チョッパーがとことこと二人に近づいてきた。

「ゾロ、サンジ。 あのさ、なんかお前達から微かに発情期の獣の匂いがするんだけ

ど・・・気のせいかな・・・?」

「さあ・・・? どうだろ? よくわかんねえが・・・なあ、ゾロ・・・。」

「ああ、気のせいだろ・・・。」

サンジとゾロは、そう返事して、慌てて風呂場に駆け込んだ。

「?? ・・・・・変な二人・・・?」

何も知らないチョッパーは、ゾロとサンジの背中にそう呟いて、キッチンに向かった。







「やっだぁ・・・。 二人とも、本当にお風呂入って洗ったの?! まだ匂うわよ。」

この日、ナミの指摘どおり、ゾロとサンジの身体からは、獣の匂いが消えることはな

かった。

何故、二人の身にああ言う事が起こったのかは、まったくもって謎である。

ここは、グランドライン・・・・それくらいのこと起こっても当たり前なのであった。








<END>


 


 


<コメント>

こちらは、水沢瑠衣様のリクエストで、
【ウサギの耳をつけたサンジにゾロが暴走する】でした。
そうだったよね? 瑠衣ちゃま??
あはは・・・・暴走してたのはサンジもだな・・・。(;一_一)
発情期の二人だしね。
いたぶられてしっかり食われたウサギサンジvv
んじゃあ、そういう事でvv
(脱兎!!)

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