節分で、Go!







「はぁ〜、退屈・・・・お正月も、もう終わったし・・・・サンジ君の誕生日まで、まだ1月

もあるし・・・・ねえ、なんかないの〜・・・・」

キッチンで、海図を広げながら、ナミが皆にそう尋ねる。

「パーティーしようぜ、パーティー。 うんでもって、たくさんの肉食おうぜ。」

「いきなり、そう言われてもなあ・・・・なあ、チョッパー。」

「う、うん。 俺、なにも知らないし・・・・サンジは、なにか知らないの??」

「えっ?! 俺か? う〜ん・・・・・この時期にするモノねえ・・・・・・おい!そこの

緑ハゲ! てめえ、なにか知らねえか?」

「・・・・・・てめえは・・・・・なんで、そう一々、むかつく言い方しかできねえんだ。 

そんなの俺が、知ってるわけねえだろが!! この素敵眉毛!!」

「なんだと?! 俺様が、せっかく、ナミさんのお話の輪の中にてめえを入れてやった

というのに、それだけでもありがたいと思え!! この寝腐れ腹巻き!!」

「そんなの、ありがたくも何ともねえ!! 勝手に人に押し付けんな!! 万年発情

エロコックが!!」

「ふざけんな! てめえこそ、人間止めてまりもになった癖に!! やんのか、こら

ぁ・・・・・」

「・・・・・まりもになった覚えはねえ!! 上等だ、かかって来いよ・・・・」

「はん、その言葉、後悔すんじゃねえぞ!!」

「てめえこそ、力の違い、嫌って程、わからせてやる・・・」

正に、売り言葉に買い言葉、サンジとゾロは、いつものように、一触即発の状態になっていっ

た。

たかが、これだけの話し合いでここまでいがみ合うモノかと、他のクルー達は、深いため息を

吐く。

「なあなあ、本当の本当に、ゾロとサンジって番なのか?? 番って、仲良しなんじゃ

ないのか?」

チョッパーが、隣にいたウソップにボソリと聞く。

「そんなの俺に聞かれてもなあ・・・・・俺に言えるのは、こいつらは、確かに恋人同士

だってことぐらいで・・・・・いろいろとなあ、こいつらにはこいつらなりの事情があるん

だろ、きっと・・・・・チョッパーも、大人になればわかるさ・・・・・」

ウソップは、少し弱ったような表情をして、チョッパーにそう答えた。

「ふ〜ん・・・・大人って大変なんだね・・・・・」

チョッパーは、そう呟く。

「ロビン、お願い!」

「わかったわ、航海士さん。」

「うがっ!! 離せよ!」

「うぐっ!! ナミさ〜ん・・・」

ナミの声で、ロビンは、ハナハナの能力を使って、ゾロとサンジを床に拘束した。

「・・・本当に、二人ともいい加減にしてよね。 話がちっとも決まりゃしないんだか

ら・・・・っで、誰か、なんかないの? パーティーする名目は・・・・」

ナミがもう一度、皆にそう尋ねた。

「・・・・・・そう言えば・・・・・ねえ、剣士さん。 あなたの育った地域では、節分って行

事がなかったかしら・・・・確かこの文献に、そう載っていたような気がしたと思うけ

ど・・・・・」

ロビンが、思い出したようにそう呟く。

「ああ、節分か? そういやぁ、そんなのもあったような気がする。 たしか、2月3日

だったかな。 もうそんな季節か・・・・」

「って、今日じゃない!! なんで、あんたはそう・・・・・・フッ。 あんたにそんなこと

覚えてるのを期待した私が馬鹿よね・・・・・」

ゾロののんきな声にナミは、そう言って冷ややかな微笑みを送った。

「さあ、パーティーの始まりよ!! ロビン、ゾロ、その節分とやらは、どういった行事

なの? 私達に説明してくれない?? わかったら、早速準備しましょう!!」

ナミの一声で、ゴーイングメリー号、節分豆まきパーティーが、始まった。

サンジは、早速、二人に聞いて、大豆を空入りする。

但し、食べ物を粗末に扱うのを許さないサンジの提案で、豆まき用の豆は、小さな包み紙に

詰めて、一粒も取り残しが出ないように注意が払われた。

ウソップは、持ち前の器用さを生かして、鬼の面を二人作り、豆まき用の升も人数分用意し

た。

「じゃあ、鬼を決めるわよ。 じゃんげんぽん!!」

その結果、じゃんけんで負けたゾロとルフィが、鬼になって船の中を逃げ回る。

「「よし、鬼退治だーっ!!」」

サンジとチョッパーは、そう言ってゾロとルフィに豆をまきながら追い掛け始める。

「鬼〜!! 覚悟ーっ!!」

「ダーッ!! 袋に入ってる分、痛てえんだよ!! もっと手加減しろよな!!」

「うるせえ!! 鬼退治だ、鬼退治!!」

ここぞとばかりに、サンジがそう言って、ゾロを追い掛けて豆を勢い良く投げつける。

「鬼だ〜!! 待て〜!!」

「うひゃぁ・・・チョッパーが、追い掛けてきた〜。 逃げろ〜!!」

チョッパーとルフィもそう言って豆まきを楽しんでいた。

「お、俺は、ここから、このパチンコで、遠距離攻撃を開始する!」

ウソップは、早々にマストの上の見張り台に登るとそう宣言して、そこからルフィ達に豆の袋

を命中させる。

「・・・・・本当に、なんだかんだ言って、皆、ガキなんだから・・・・ 本当に、この船、

海賊船なのかしら・・・」

「フフ・・・・本当に、飽きない船よね・・・・」

その様子を、ナミとロビンだけが、テラスでお茶を飲みながら微笑んで見ていた。

「ん?! この豆・・・・美味しいぞ。 くれくれ!! もっと俺に食わせろーっ!!」

チョッパーが投げた豆を一口食べたルフィは、そう言って今度は、チョッパーを追い掛け始め

た。

「うわあ!! 鬼が追い掛けてきたーっ!! 助けて!!誰かーっ!!」

チョッパーは、追い掛けてくるルフィから慌てて逃げ出す。

「・・・・・てめえなあ、いくら鬼だからって・・・・・鬼がいつまでも逃げてるなんて思うな

よ!! 反撃だ!!」

「ゲッ!! なんで鬼が、追い掛けるんだよ!! わっ!! 来るな!! あっちに行

け!!」

こちらでも、ゾロが、サンジをそう言って追い掛け始めた。

いつの間にか、攻守逆転である。

そんなこんなで、楽しい豆まきも無事に終了し、甲板にパーティーの料理の準備も整った

時、サンジが、キッチンから、見慣れない食べ物を持って、皆の前にやって来た。

「えっとだな、これは、ロビンさん他1名から聞いて作った太巻きって言う食べ物だ。 

これを今年の恵方を向いて、黙って丸かじりしたら、その年は一年健康でいい年で迎

えられるんだと。 まあ、まるっきし信じてるわけじゃねえが、余興だから。 

良いか? 食べ終わるまで、一言も喋るんじゃねえゾ。」

サンジは、そう説明して、皆の皿に太巻きをのせていく。

「ちなみに、今年の恵方は、南南東よ。」

ロビンがそう言って、スッと手でその方角の海を指差した。

皆、その方向を一斉に向き、太巻きを口に含む。

いつも騒がしいはずのゴーイングメリー号も、しばしの静寂に包まれた。

皆、言われたとおり、黙々と太巻きを頬張っている。




・・・・クク・・・なんだかんだ言って、皆、素直にやってるよな・・・・・

・・・・かくいう俺も、そうなんだけど・・・・・




サンジは、一番後ろで皆の様子を眺めながら、そっとほくそ笑んだ。

そのサンジの横にいつの間にかゾロの姿があった。

ゾロは、そんなサンジの様子を見ながらニヤリと笑うと、グッとサンジの顎に手を掛けて自分

の方を向かせ、その唇に自分の唇を重ねた。

「!!!!!!!!」

瞳を見開いて、今にも声を上げそうなサンジの表情にゾロは、笑いを噛み殺して、サンジの

唇に人差し指を当てた。

「こ・え・を・だ・す・な・・・」

ゾロは、そう口をゆっくりと動かして、サンジに伝えると、サンジの腕を引っ張って、男部屋へ

と向かっていく。

「!!!!!!!!」




冗談じゃねえ!!




サンジは、慌てて身を捩って抵抗するが、最後は、ゾロに担がれてその場からいなくなった。




・・・・・・そうきたか・・・・・・

・・・・・・やってくれるじゃない、あの二人・・・・・

・・・・・・大胆ね・・・・・・二人とも・・・・・



ウソップとナミとロビンは、二人のそんな様子に気が付いたモノの、自分の身の安全のため

に、黙っておくことにした。

「あれ?? ゾロとサンジは??」

太巻きを食べ終えて振り向いたチョッパーが、二人の姿がいないのに気が付いて、そう聞

く。

「あいつらは・・・・あいつらだけの節分でもやってんじゃねえのか・・・・・」

ウソップが、ボソリとそう答える。

「??自分達だけの節分って??」

「・・・・・フッ。 チョッパー・・・・・世の中には、理解できない事がたくさんあるのよ。 

あまり、深く考えない方が、身の為よ。 それより、せっかくのパーティーだもの。 

あんな奴ら放っておいて、さあ、食べましょう!」

「そうなのか??」

チョッパーのキョトンとした顔に、ナミは意味ありげに冷笑するとそう言って、テーブルの上の

ごちそうに手を伸ばした。

「「「「「いただきま〜す!!」」」」」

かくして、ゾロとサンジ抜きのゴーイングメリー号節分パーティーは、始まった。





「クソッ!! いい加減にしろよ! なんだってこんな時に、さかってやがる!!」

男部屋のソファに放り投げられたサンジは、そう言って、ゾロを睨み付ける。

「・・・・・節分だから、な。」

「全然言い訳になってねえ!!」

こうなってしまっては、ゾロに何を言おうとどう足掻こうと無駄に終わることをサンジは、知って

いる。

「・・・・・ったく、何処が節分だって言うんだ。 てめえが犯りてえだけだろが・・・・」

サンジは、ブツブツと文句を言いながらも、敢えてゾロのなすがままにしていた。

いつの間にか、ゾロの手が、サンジのシャツのボタンにかかり、ゾロ離れた手つきでそれを

はずしていく。

「・・・・知ってるか? 豆はな、年の数だけ食うんだぜ。」

唐突なゾロの言葉にサンジは、ポカンとした表情を見せた。

「ククク・・・今年の節分は、てめえのココにあるマメで、代用だな。」

ゾロは、そう言って笑うとサンジの胸の尖りを口に含んだ。

「!!なっ、ばっ!! 阿呆か、てめえ!!」

サンジは、真っ赤になってゾロの頭を引き剥がす。

「・・・まずは、一つ目・・・・・」

ゾロはそう言って、サンジの胸の尖りを軽く甘噛みする。

「あっ・・・ん・・・あ・・・・」

その尖りから背中へと甘い痺れを感じ、サンジは、堪らず声を漏らす。

ゾロの頭を引き剥がす腕にも力が入らなくなってきた。

「・・・・二つ目・・・・三つ・・・四つ・・・・」

ゾロは、そんなサンジの様子を垣間見ながら、自分の年の数だけ、甘噛みを繰り返した。

敏感なサンジの身体は、ゾロの唇に翻弄されて、快感に身を震わせた。

「くっそう・・・・・・責任取れよな!」

サンジは、そう言ってギュッとゾロにしがみつく。

「当然、そのつもりだ。」

ゾロは、サンジに耳元でそう囁くと、唇を重ねて、サンジの下着をズボンごとはぎ取った。

そして、サンジの雄に手を這わせ、ゆっくりと上下に扱き始める。

「んんっ・・・・あ・・・はぁ・・・ん・・あ・・」

サンジの嬌声をかき消すように、ゾロは、上下に唇を甘噛みした。

「・・・あまりでかい声出すと、皆に聞こえるぜ・・・・」

ゾロは、ニヤリと笑い、耳元でそうサンジに囁く。

「て、てめえが・・・////」

サンジは、そう言って顔を真っ赤にしてゾロを睨み付ける。

「ククク・・・まあ、良いか。 我慢しろったって、これじゃあ、無理だよな・・・」

ゾロはそう言って、サンジの雄を扱く手の動きを早めた。

「ヒッ・・・は・・あ・・ヤッ・・・ん・・んんっ・・」

サンジは、漏れる嬌声を手で押さえながら、押し寄せてくる快楽に身を捩る。

サンジの雄は、余裕無さ気にビクビクと脈打ち、その先端からは、透明な液が滲み出てゾロ

の手を伝い、奥の方まで濡らしていった。

「はぁ・・・ヤッ・・・ゾロ・・・・も・・・・あ・・ん・・・」

サンジは、その手の刺激に堪らずに、嬌声を押さえていた手をはずし、ゾロの首にしがみつ

く。

快楽に流され、揺れる瞳で、ゾロを見つめて哀願するサンジに、ゾロは、扱いている手をはず

し、そのまま濡れそぼる後口に指を挿し入れた。

そして、時間を掛けてゆっくりと内襞を解していく。

それから、知り尽くしたサンジの好いところを重点的に探り、掠めた。

「ああっ・・・ああ・・ん・・・ん・・・やぁ・・・ソコ・・・・ダメ・・・・・ん・・・・・ゾ・・・ォロ・・」

サンジは、ビクンと身体を仰け反らせ、腰をすり寄せる。

「やぁ・・・・なっ・・・・ゾロ・・・ああっ・・・ダメ・・・あ・・ん・・・」

サンジは、そう言ってギュッとゾロを引き寄せた。

それを合図にゾロは、サンジの中にゆっくりと自分の雄を埋め込んでいく。

「ッ・・・クッ・・あ・・ああ・・・・ん・・・」

逃れられない圧迫感に必死になって耐えながら、サンジは、何とかゾロを受け入れた。

「すまねえが、俺も、余裕ねえ・・・」

ゾロはそう呟くように言うと、サンジに激しく腰を打ち付ける。

「ヒッ・・あ・・・ああ・・・ん・・・・は・・ぁ・・ん・・・・・ッロ・・・・ヤッ・・・」

激しく中を揺さぶられて、サンジは、髪を振り乱し、嬌声を発す。

「ダメだ・・・・・止まんねえ・・・・」

ゾロは、余裕無さ気にそう言うと、嬌声を上げ続けるサンジの唇に口付ける。

そして、そのまま更に激しくサンジの最奥を揺さぶった。

「あああっ・・・・やっ・・・ゾ・・・・ロぉ・・・・ん・・あ・・・ダメ・・・・ヤッ・・・イク・・・」

ゾロの唇が離れたサンジの口からはひときわ高い嬌声が漏れ、サンジは、自分の腹の上に

白濁の精を吐き出す。

サンジの内襞が、射精の行為によってキュッとゾロの雄を搾り取る動きに変わる。

「ッ・・・クッ・・」

ゾロも、低く呻いてサンジの中に白濁の精を叩きつけた。

「・・・・本当は、まだヤリ足りねえが・・・・・そうもいかねえし、な」

ゾロは、はぁはぁと息の上がるサンジを抱き寄せてそう囁くと、自分の雄を抜き、後始末をし

てやる。

途中、何度もゾロの指の感触に身体を震わせて、真っ赤になるサンジに、ゾロは、フッと笑っ

た。

「てめえ、責任取って、ちゃんとパーティーの後片付けも手伝えよなっ!!」

サンジは、真っ赤な顔のまま、そう言ってゾロを睨み付ける。

「へいへい、ちゃんとやってやるから。 ・・・・先に行ってるぜ。」

ゾロはそう言って、サンジの頭をポンと叩くと、部屋を出ていく。

そして、部屋のドアを開ける前にサンジの方を振り向いた。

「・・・・・続きは、その後だ、な。」

ゾロは、そう言ってサンジの顔を見てニヤリと笑う。

「!!!・・・/////さっさと出て行け!! このエロ剣士ッ!!」

サンジはそう言って、そばにあった枕をゾロに投げつけた。

「ククク・・・・ほらほら、てめえもさっさと着替えねえと、チョッパー達、そろそろ入って

来るぜ。」

「うるせえーっ!! この能なしエロまりもーッ!!」

サンジの怒声が、ゴーイングメリー号にこだました。

「・・・・・またやってるね、あの二人・・・・・本当に、仲良いのかな?」

「チョッパー・・・・・あんまり気にしねえ方が、良いぞ。 あの二人に限っては。」

「・・・・・そうよね。 一々気にしてたら、こっちの身が持たないわ。」

チョッパーの素朴な疑問に、ウソップとナミはそう言って深いため息を吐く。

こうして、ゴーイングメリー号の節分は、騒然としたまま終わりを告げた。







 <END>








         
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<コメント>

節分合わせの駄文・・・・・かなり急に書いたので、なんとも・・・。
それも、まだまだ長いし・・・・・(-_-;)
豆が・・・・あれか??と言う発想に懺悔!!
う〜ん・・・・・お粗末!!です。(脱兎!)