今も鮮明に甦る・・・・あの日の君・・・・・

俺だけに向けられた、はにかんだ笑顔。

真っ赤になって照れながら・・・

俺に言葉をくれた、君の笑顔。

そして・・・・思わず口付けたその唇の柔らかさ。

俺だけを映した綺麗な蒼い瞳。

一年前の今日・・・・

初めて好きだと言った・・・・・あの日・・・・・

君が忘れてても、俺は・・・・忘れない。






君だけが・・・





+++++++++++++++++++++



「ナミ、頼みがある。 あと3日の内に島を見つけて上陸できねえか?」

「えっ?! いきなり、何言い出すのよ。 まあ、有ることはあるけど・・・・

まだ食料は残ってるし、別に急いで買う物なんて無いわよ。

だいたい、先週、上陸したばかりじゃない。

上陸するとさ、お金かかるのよね。 なんか用事でもあるの?」

ナミは、海図を広げながらゾロに向かってそう言った。

「とにかく、頼む。 3日後・・・この船を空けて欲しいんだ。」

そう言ってゾロがナミに頭を下げて頼む。

「な、なによ、気持ち悪いわね。 3日後? なんかあったっけ??

サンジ君の誕生日はとっくに過ぎてるし・・・・・

ねぇ、理由を言いなさいよ、理由を。」

「・・・・・・言いたくねえ。 頼む。 黙って聞いてくれねえか。」

「・・・・しょうがないわね。 わかったわ。 この貸しは、高くつくわよ。

まっ、薄々はわかるんだけどね。

3日後で良いのね? 任せといて。 ちゃんとふたりっきりにしてあげるvv」

ナミは、ゾロの言葉にそう言ってにっこりと笑うと軽くウィンクした。

「・・・・・・・・恩に着る。」

ゾロは、それだけ言うとまた船尾に戻っていく。




ガラじゃねえ事は、百も承知だ

けど・・・・この日だけは、誰にも邪魔されたくねえ。

それくらい俺にとって意味のある日だから。

奇跡が一度に起こった日・・・・・

俺の人生を変えた日。

この日だけは、あの時と同じ。

お前をこの腕に抱き締めて・・・

人目を気にすることもなく・・・

過ぎゆく時間をそのままに・・・・

お前と一緒にいたいから。








+++++++++++++++++++++



3日後。

「じゃあ、サンジ君、ゾロ、お留守番よろしくね。」

「じゃあ、ゾロ、サンジ。 他に買う物とか無いんだな? 行ってくる。」

船が接岸するのを待ちきれずに飛び出していったルフィの後、ナミとウソップは、そう言って

船を下りる。

「おう、気を付けてな。」

「いってらっしゃい、ナミさん、ウソップ。 気を付けて。」

ゾロとサンジはそう言って二人を見送った。

「さて、今日は天気も良いし、洗濯でもしようかな。

ナミさん達は宿に泊まるって言ってたから、ゆっくりできるな。

なぁ、ゾロ。 お昼、なんにしようか?」

サンジは、そう言ってゾロの方を振り向いてにっこりと笑う。

「ん、そうだな。 簡単なモンで良い。」

ゾロはそう言いながらサンジを抱き締め、ゆっくりと口付けた。

「んっ・・・もう、てめえ、反則。 こら、止めろって・・・・んっ・・・・」

サンジの言葉が続かないうちにまたその唇を塞ぐ。

その柔らかい唇がとても心地よくて、俺は何度も繰り返した。

一度触れると、その心地よさから離したくなくなるその痩躯。

俺だけをその蒼い瞳に映したくて・・・

自分が・・・・・・抑えきれねえ。

「んもう・・・・俺、喋れねえじゃんか。 なぁ、ゾロ。 今日・・・・」

サンジは、ほんのりとピンク色に頬を染めた顔で俺を睨み付ける。

その表情がとても扇情的で、俺は、またサンジの言葉を唇で塞いだ。

「なぁ・・・・良いか。」

そっと耳元で囁くとサンジは、無言でコクンと頷いた。

俺は、そのままサンジを抱き抱えキッチンの簡易ソファーに横たえる。

ソファーカバーに散らばる金色の髪。

何度も口付けたその柔らかい唇は赤く染まり、ピンク色の頬と相まって俺の理性を失わせ

る。

「・・・・・サンジ。 わりい、我慢できねえ。」

俺はサンジの唇を貪るように舌を絡ませ、片手でサンジの衣服を剥ぐ。

それから、ゆっくりと舌を這わせ、滑らかな白い肌に印を散らしながら胸の尖りを口に含ん

だ。

「あ・・・ヤァ・・・・ん・・・ゾロ・・・」

俺の愛撫にサンジの身体が敏感に反応してその唇から甘い嬌声が漏れる。

ゾクンと背中に快感が走る。

どうしようもなくその声、その表情に煽られる自分が・・・・・

・・・・・止められない。

俺は、そんな自分に苦笑してサンジを見つめた。

潤んだ瞳に映る俺・・・

こんな表情を見せてくれるのは俺だけ・・・・

支配欲とか、征服欲とか嗜虐心とか・・・

色々なモノが俺の心に渦巻いて・・・・

俺は欲望の赴くままに、サンジを抱いた。

俺に縋り付き、俺の名を呼び、俺の心をこんなにも満たしてくれる存在。




君だけが・・・・・

君の存在だけが、俺を変える。

君だけが・・・・・

・・・・・・・唯一。




互いの熱を分かち合った後、俺は、サンジを風呂に連れていった。

初めての行為。

恥ずかしがり屋の俺の想い人は、今まで俺と風呂に入ったことがなかった。

俺は、内心、また嫌がるんじゃねえかと思っていたんだが、それはあっさりと了承された。

また一つ、前進した・・・・・俺達の関係。

そんな些細なことでも嬉しく感じる。

「なぁ、ゾロ。 今日、何の日か覚えてるか?」

不意にサンジが俺にそう聞いてきた。




忘れてるわけがねえ。

その為に、ガラにもねえ頼み事をナミにしたんだ。




俺は、そう思いながらも覚えてないフリをする。

そんな俺を見てがっかりしたサンジの顔。

俺の言葉にそんな表情を見せるサンジが可愛くて俺はギュッと抱き締めて、

事の真相を話して聞かせた。

きょとんとしてまあるく見開かれた蒼い瞳。

一年前と同じ・・・綺麗な蒼い瞳。

一年経っても全然変わらない表情に俺は苦笑する。




君だけが・・・・・

君だけが、俺を幸せにする。

君だけが・・・・

俺の・・・・永遠。




「・・・・・その顔を見せるのは、俺だけにしとけ。」

俺はそう言って、サンジを優しく抱き締める。

「うん。 ・・・・けど、ゾロもだぞ。 こんな顔は、俺だけにしとけ。」

サンジは、俺の口マネをして・・・・・・・・そっと自分から俺の唇に口付けた。




・・・・・・・・参った。




「ああ、てめえだけだ。 てめえが・・・・・サンジ、てめえだけ・・・だ。」

俺はサンジにそう言って優しくその唇を塞いでやった。









一年後・・・・・・そして二年後、三年後・・・・・・

ずっとずっと、このままに、永遠の時が過ぎるよう・・・

君となら・・・・・

君だけが・・・・・唯一。

俺の・・・・・・・永遠。









<END>




<kaizoku−top>




<コメント>

一周年、おめでとうございますvv茜ちゃまvv
こんな稚拙なモノ、送りつけてすいまそん。(汗)
一応、これ、レボレボ☆あゆみちゃまのところに差し上げた一周年記念押しつけSSとリンクさせたモノなんですが。
お二人がダーリン、ハニーの仲なので、それを勝手に掛けてみました。(死)
あゆみちゃまのところのが、サンジバージョンだったので。
茜ちゃまのところはゾロバージョンでvv
これからも、よろしくvv
とりあえず、一周年、おめでちょーvv